学易

試験名

試験番号 (LPIC) 202-450 / (LinuC) 202-450
試験名 LPIC-2 202 Linux Administrator(Linux管理者) バージョン4.5 / LinuC Level2 Exam 202 バージョン4.5
認定資格 LPIC2 / LinuC-2 (いずれも本202試験と201の合格後に認定)
有効期間 5年

試験情報のページ (LPIC)

試験情報のページ (LinuC)

概要

本試験はLinux技術者試験の「LPICレベル2 Linuxエンジニア」認定資格を取得するための試験です。

本試験と201試験に合格すると「LPICレベル2 Linuxエンジニア」に認定されます。受験に関しての前提条件はありませんが、認定にあたり「LPICレベル1」の認定が前提条件となっています。

本試験と201試験の上位資格として、レベル3試験(300、303、304):混在環境、セキュリティ、仮想化とハイアベイラビリティがあり、下位資格としてレベル1試験(101、102):Linux管理者があります。上位資格の認定にはレベル2試験の認定が条件になっています。

試験はCBT形式で、随時テストセンターで受験可能です。

LPICと同様の試験にLinuCが存在しており、試験範囲は同じです。ただ、LPICが世界的に有効であるのに対し、LinuCは日本に特化した試験です。

資格取得を目的とするのならLPICの方がお勧めです。

試験情報

受験料 16,200円(税込み)
試験時間 90 分
出題数 60 問
出題方式 単一選択問題・複数選択問題(選択肢は4~5)、語句入力問題
合格ライン 500点 (得点範囲は200~800点の偏差値方式)

試験範囲

※公式試験情報ページより引用

主題207:ドメインネームサーバ

207.1 DNSサーバの基本的な設定

重要度:3

説明:権威サーバ、再帰サーバ、キャッシュ専用DNSサーバとして機能するようにBINDを設定する。これには、稼働中のサーバを管理すること、ログの設定も含まれる。

主な知識分野:

  • BIND 9.xの設定ファイル、用語、ユーティリティ
  • BINDの設定ファイルで、BINDゾーンファイルの位置を定義する
  • 変更した設定ファイルおよびゾーンファイルの再読込
  • 代替ネームサーバとしての dnsmasq、djbdns、PowerDNS について知っている

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • /etc/named.conf
  • /var/named/*
  • rndc
  • named-checkconf
  • kill
  • host
  • dig

207.2 DNSゾーンの作成と保守

重要度:3

説明:正引きおよび逆引きのゾーンファイルまたはルートレベルサーバのゾーンファイルを作成する。これには、レコードに適切な値を設定すること、ホストをゾーンに追加すること、ゾーンをDNSに追加することも含まれる。また、他のDNSサーバにゾーンの委任を行うことも含まれる。

主な知識分野:

  • BIND 9の設定ファイル、用語、ユーティリティ
  • DNSサーバに情報を要求するためのユーティリティ
  • BINDゾーンファイルのレイアウト、内容、ファイル配置
  • 逆引きゾーンを含む、ゾーンファイルに新しいホストを追加するさまざまな方法

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • /var/named/*
  • ゾーンファイルの書式
  • リソースレコードの書式
  • named-checkzone
  • named-compilezone
  • masterfile-format
  • dig
  • nslookup
  • host

207.3 DNSサーバを保護する

重要度:2

説明:DNSサーバをroot以外のユーザとしてchroot jail環境で実行するよう設定する。これには、DNSサーバ間で安全なデータ交換を行うことも含まれる。

主な知識分野:

  • BIND 9の設定ファイル
  • chroot jail環境で稼働するようBINDを設定する
  • forwarders文を使用してBINDの構成を分割する
  • TSIG(Transaction Signature)の設定と利用
  • DNSSEC および基本的なツールについて知っている
  • DANE および関連レコードについて知っている

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • /etc/named.conf
  • /etc/passwd
  • DNSSEC
  • dnssec-keygen
  • dnssec-signzone

主題208:HTTPサービス

208.1 Apacheの基本的な設定

重要度:4

説明:Web サーバのインストールと設定。これには、サーバの負荷と性能の監視、クライアントからのユーザアクセスの制限、モジュールとしてのスクリプト言語をサポートする設定、およびクライアントユーザの認証設定も含まれる。また、サーバのオプション設定でリソースの使用を制限することも含まれる。仮想ホストを使用するようWebサーバを設定し、ファイルへのアクセスをカスタマイズする。

主な知識分野:

  • Apache 2.4 の設定ファイル、用語、ユーティリティ
  • Apacheのログファイルの設定と内容
  • アクセス制限の方法とファイル
  • mod_perlとPHPの設定
  • クライアントユーザを認証するファイルとユーティリティ
  • 最大リクエスト数、最小/最大サーバ数およびクライアント数の設定
  • Apache 2.4 における仮想ホストの実装 (専用 IPアドレスがある場合とない場合)
  • ファイルへのアクセスをカスタマイズするために、Apache の設定ファイルで redirect文を使用する

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • アクセスログとエラーログ
  • .htaccess
  • httpd.conf
  • mod_auth_basic, mod_authz_host and mod_access_compat
  • htpasswd
  • htgroup
  • apachectl, apache2ctl
  • httpd, apache2

208.2 HTTPS向けのApacheの設定

重要度:3

説明:HTTPSを提供するためにWebサーバを設定する。

主な知識分野:

  • SSL設定ファイル、ツール、ユーティリティ
  • サーバの秘密鍵および商用 CA向けのCSR を生成する
  • 自己署名証明書を生成する
  • 中間 CA を含む鍵および証明書をインストールする
  • SNI を使用した Virtual Hosting の設定
  • Virtual Hosting およびSSLの使用に関する問題を把握している
  • SSLの使用に関するセキュリティ問題および安全でないプロトコルと cipher を無効にする

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • Apache2 configuration files
  • /etc/ssl/*, /etc/pki/*
  • openssl, CA.pl
  • SSLEngine, SSLCertificateKeyFile, SSLCertificateFile
  • SSLCACertificateFile, SSLCACertificatePath
  • SSLProtocol, SSLCipherSuite, ServerTokens, ServerSignature, TraceEnable

208.3 キャッシュプロキシとしてのSquidの実装

重要度:2

説明:プロキシサーバのインストールと設定。これには、アクセスポリシー、認証、リソースの利用方法も含まれる。

主な知識分野:

  • Squid 3.xの設定ファイル、用語、ユーティリティ
  • アクセス制限の方法
  • クライアントユーザの認証方法
  • Squid設定ファイルにおけるACLの配置と内容

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • squid.conf
  • acl
  • http_access

208.4 WebサーバおよびリバースプロキシとしてのNginxの実装

重要度:2

説明:リバースプロキシサーバであるNginxのインストールおよび設定。これには、HTTPサーバとしてのNginx の設定が含まれる。

主な知識分野:

  • Nginx
  • Reverse Proxy
  • Basic Web Server

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • /etc/nginx/
  • nginx

主題209:ファイル共有

209.1 Sambaサーバの設定

重要度:5

説明:さまざまなクライアント用にSambaサーバを設定する。これには、クライアントがログインするSambaの設定やサーバが参加するワークグループの設定、共有ディレクトリおよびプリンタを定義することも含まれる。また、Sambaサーバを使用するために、Linuxクライアントを設定することも含まれる。インストールにおけるトラブルシューティングも含まれる。

主な知識分野:

  • Samba 4 のドキュメント
  • Samba 4 の設定ファイル
  • Samba 4 のツールとユーティリティとデーモン
  • Linuxに CIFS 共有をマウントする
  • Windowsのユーザ名をLinuxのユーザ名にマッピングする
  • ユーザレベル、共有レベルおよび AD のセキュリティ

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • smbd, nmbd, winbindd
  • smbcontrol, smbstatus, testparm, smbpasswd, nmblookup
  • samba-tool
  • net
  • smbclient
  • mount.cifs
  • /etc/samba/
  • /var/log/samba/

209.2 NFSサーバの設定

重要度:3

説明:NFSを使用してファイルシステムをエクスポートする。これには、アクセス制限、クライアントにNFSファイルシステムをマウントすること、NFSの保護も含まれる。

主な知識分野:

  • NFS(Ver3)の設定ファイル
  • NFSのツールとユーティリティ
  • 特定のホストやサブネットへのアクセス制限
  • サーバとクライアントにおけるマウントオプション
  • TCP Wrappers
  • NFSv4を知っている

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • /etc/exports
  • exportfs
  • showmount
  • nfsstat
  • /proc/mounts
  • /etc/fstab
  • rpcinfo
  • mountd
  • portmapper

主題210:ネットワーククライアントの管理

210.1 DHCPの設定

重要度:2

説明:DHCPサーバを設定する。これには、デフォルトおよびクライアントごとのオプションの設定と、静的ホストおよびBOOTPホストの追加も含まれる。また、DHCP中継エージェントの設定とDHCPサーバの保守も含まれる。

主な知識分野:

  • DHCPの設定ファイル、用語、ユーティリティ
  • サブネットと動的割り当て範囲の設定
  • DHCPv6 と IPv6 のルータ広告について知っている

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • dhcpd.conf
  • dhcpd.leases
  • syslog や systemd のジャーナル内の DHCP のログメッセージ
  • arp
  • dhcpd
  • radvd
  • radvd.conf

210.2 PAM認証

重要度:3

説明:さまざまな方法で認証をサポートするようにPAMを設定する。これには基本的な SSSD(System Security Services Daemon) の機能を含む。

主な知識分野:

  • PAMの設定ファイル、用語、ユーティリティ
  • パスワードとシャドウパスワード

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • /etc/pam.d
  • pam.conf
  • nsswitch.conf
  • pam_unix, pam_cracklib, pam_limits, pam_listfile, pam_sss
  • sssd.conf

210.3 LDAPクライアントの利用方法

重要度:2

説明:LDAPサーバの照会と更新を行う。また、アイテムの追加およびインポートと、ユーザの追加および管理も含まれる。

主な知識分野:

  • データ管理と照会用のLDAPユーティリティ
  • ユーザのパスワードを変更する
  • LDAPディレクトリの照会

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • ldapsearch
  • ldappasswd
  • ldapadd
  • ldapdelete

210.4 OpenLDAPサーバの設定

重要度:4

説明:LDIF形式および必須のアクセス制御に関する知識も含め、基本的なOpenLDAPサーバを設定する。

主な知識分野:

  • OpenLDAP
  • ディレクトリベースの設定
  • アクセス管理
  • 識別名
  • Changetype の操作
  • スキーマとホワイトページ
  • ディレクトリ
  • オブジェクト ID、属性、クラス

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • slapd
  • slapd-config
  • LDIF
  • slapadd
  • slapcat
  • slapindex
  • /var/lib/ldap/*
  • loglevel

主題211:電子メールサービス

211.1 電子メールサーバの使用

重要度:4

説明:電子メールサーバを管理する。これには、電子メールのエイリアス、クォータ、仮想ドメインの設定も含まれる。また、内部的な電子メールリレーの設定および電子メールサーバの監視も含まれる。

主な知識分野:

  • postfixの設定ファイル
  • postfixの基本的な TLS の設定
  • SMTPプロトコルに関する基本的な知識
  • Sendmailとeximを知っている

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • postfixの設定ファイルとコマンド
  • /etc/postfix/*
  • /var/spool/postfix
  • Sendmailエミュレーション層のコマンド
  • /etc/aliases
  • /var/log/のメール関連のログ

211.2 電子メール配信を管理する

重要度:2

説明:クライアント用の電子メール管理ソフトウェアを実装し、到着したユーザの電子メールをフィルタ、並び替え、および監視する。

主な知識分野:

  • Sieve の機能、文法、演算子を理解している
  • Sieve を使用して、送信者、受信者、見出し、サイズでメールをフィルタしたり並べ替える
  • procmailを知っている

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • 条件演算子と比較演算子
  • keep, fileinto, redirect, reject, discard, stop
  • Dovecot の vacation 拡張

211.3 メールボックスアクセスを管理する

重要度:2

説明:POPおよびIMAPのデーモンのインストールと設定。

主な知識分野:

  • Dovecot の IMAP と POP の設定と管理
  • Dovecot 向けの基本的な TLS の設定
  • Courier を知っている

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • /etc/dovecot/
  • dovecot.conf
  • doveconf
  • doveadm

主題212:システムのセキュリティ

212.1 ルータを構成する

重要度:3

説明:IPパケットを転送したり、ネットワークアドレス変換(NATやIPマスカレード)を実行するようシステムを設定し、これによってネットワークを保護することの重要性について述べる。これには、ポートリダイレクトの設定、フィルタルールの管理、攻撃の回避も含まれる。

主な知識分野:

  • iptables および ip6tables の設定ファイル、ツール、ユーティリティ
  • ルーティングテーブルを管理するためのツール、コマンド、ユーティリティ
  • プライベートアドレスの範囲(IPv4) 、リンクローカルアドレスおよびユニークローカルアドレス(IPv6)
  • ポートリダイレクトとIP転送
  • 発信元または宛先のプロトコル、ポート、アドレスに基づいて、IP パケットを受け入れる、または拒否するフィルタとルールの表示と記述フィルタ設定の保存および再読込
  • フィルタ設定の保存および再読込
  • ip6tablesとフィルタリングを知っている

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • /proc/sys/net/ipv4
  • /proc/sys/net/ipv6/
  • /etc/services
  • iptables
  • ip6tables

212.2 FTPサーバの保護

重要度:2

説明:匿名でのダウンロードとアップロード用にFTPサーバを設定する。これには、匿名でのアップロードを許可する場合に取るべき警戒と、ユーザによるアクセスを設定することも含まれる。

主な知識分野:

  • Pure-FTPdおよびvsftpdの設定ファイル、ツール、ユーティリティ
  • ProFTPdについて知っている
  • パッシブFTP接続とアクティブFTP接続について理解している

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • vsftpd.conf
  • 重要なPure-FTPdのコマンドラインオプション

212.3 セキュアシェル (SSH)

重要度:4

説明:SSHデーモンの設定と保護を行う。これには、鍵の管理と、ユーザ用にSSHを設定することも含まれる。また、SSHでのアプリケーションプロトコルの転送と、SSHによるログインの管理も含まれる。

主な知識分野:

  • OpenSSHの設定ファイル、ツール、ユーティリティ
  • スーパーユーザおよび一般ユーザのログインを制限する
  • パスワード使用して、もしくは使用せずにログインするために、サーバとクライアントの鍵を管理して利用する
  • 設定の変更後に、リモートホストへの接続が切断されないように、複数ホストから複数の接続を利用する

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • ssh
  • sshd
  • /etc/ssh/sshd_config
  • /etc/ssh/*
  • 秘密鍵および公開鍵のファイル
  • PermitRootLogin, PubKeyAuthentication, AllowUsers, PasswordAuthentication, Protocol

212.4 セキュリティ業務

重要度:3

説明:さまざまな情報源からセキュリティ警告を収集する。侵入検知システムをインストール、設定、および実行する。セキュリティパッチやバグ修正を適用する。

主な知識分野:

  • サーバのポートをテストおよびスキャンするツールとユーティリティ
  • Bugtraq、CERT、CIACやその他のセキュリティ警告を報告する組織と、そのアドレス
  • IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)を実装するツールとユーティリティ
  • OpenVASについて知っている

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • telnet
  • nmap
  • fail2ban
  • nc
  • iptables

212.5 OpenVPN

重要度:2

説明:VPN (仮想プライベートネットワーク) の設定および安全なポイントツーポイントまたはサイトツーサイトの接続をする。

主な知識分野:

  • OpenVPN

重要なファイル、用語とユーティリティ:

  • /etc/openvpn/*
  • openvpn

 

受験のポイント

試験範囲が非常に広く、細かい点が問われる

本試験はコマンド数、オプション数共に多く、それぞれの使用用途も一致しません。従って、普段Linuxを使用していても本試験は容易ではありません。また、全て学習しようとすると、今後使用しないような事項も覚える必要があり、大変です。

学易ならどこでも学習できますので、いつでも繰り返し学習し、知識の定着を図れます。

 

偏差値式の採点をされます

他の多くの受験者が正解した易しい問題に正解しても得点は少なく、難しい問題を多く解かないと合格点に到達できません。また、複数選択方式の問題でも部分点はありません。

学易なら分野別に問題を選択して解けますので、苦手分野を集中して学習することができます。

 

熟読する問題はありません

本試験に関しては熟読しなければ問題が理解できないという問題はありません。その為、試験時間の不足を気にする必要はありません。正解に関する知識があるかないかが問われます。実際には存在しない、ひっかけの選択肢がありますので、知識がないと確実に得点することは困難です。

学易なら実際の試験と同じ形式で学習できます。受験の練習に最適です。

 

2回目の試験は全く別の問題が出ます

LPIC試験の特徴として、試験に不合格になり、再度受験しても同じ問題はほぼ出ません。その為、一度練習の為に受験して、二度目に合格するという方法はできません。また、受験料が非常に高額の為、何度も受験するのは経済的な負担が大きいです。

学易なら網羅的に問題を扱っていますので、どのような問題にも対応可能です。

 

提供商品について

本サイトでは無料で問題を利用できます。
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