試験名
試験番号 |
70-413 |
試験名 |
サーバーインフラストラクチャの設計と実装 |
認定資格 |
Microsoft Certified Solutions Expert (MCSE) : コアインフラ |
試験情報のページ
概要
本試験はマイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)の「Microsoft Certified Solutions Associate (MCSE) : コアインフラ」認定資格を取得するための試験です。
本試験と「MCSA : Windows Server 2012」か「MCSA : Windows Server 2016」のいずれかに合格すると「Microsoft Certified Solutions Expert (MCSE) : コアインフラ」に認定されます。受験・認定にあたり、前提条件はありません。
以前は「MCSE : クラウドプラットフォームとインフラ」も同時認定されていましたが、こちらの資格はなくなりました。
なお、本試験の他にも以下の試験に合格することで「MCSE : コアインフラ」に認定されます。(MCSA認定は必要)
MCSA試験のWindows Server 2012/2016に最も近いのが本試験70-413か70-414のため、効率よく資格取得を目指すのであれば、一般的に70-413か70-414のいずれかがお薦めです。特に70-413の方が70-414より低難度の試験範囲なため、70-413が最適です。
ただし、将来的に「MCSE : Data Management and Analytics」の資格取得を目指すのであれば、この資格認定に必要となる「70-473」か「70-475」を取得するのが良いです(MCSE認定には別のMCSA認定が必要です)。
その他の試験は別の資格認定の要件にはならず、「MCSE : コアインフラ」専用の試験です。
また、本試験合格後に別のMCSE試験を目指す場合は「MCSE : 生産性 Solutions Expert」が最も簡単です。この資格認定の条件に「MCSA : Windows Server 2012」か「MCSA : Windows Server 2016」のいずれかの認定が必要だからです。
MCSEより上位の資格はありません。
試験はCBT形式で、随時テストセンターで受験可能です。
下位の資格に「Microsoft Technology Associate (MTA)」、「MCSA : Windows Server 2012」と「MCSA : Windows Server 2016」が存在します。
「MCSE:コアインフラストラクチャー」資格の認定には「MCSA : Windows Server 2012」と「MCSA : Windows Server 2016」のいずれかの認定が必要です。
「MCSA : Windows Server 2012」と「MCSA : Windows Server 2016」の違いは扱うOSのバージョンであり、Windows Server 2016の方が新しい試験です。しかし、Windows Server 2012と2016で大きな違いはなく、現状Windows Server 2012の方がメジャーなため、MCSAはWindows Server 2012の取得を推奨します。上位資格のMCSEではWindows Serverのバージョンの違いはありません。
更に下位の資格のMTAはITの初歩的な試験であり、全般的な内容を扱うMTAは本試験の学習とは直接のかかわりはありません。その為、MTAを取得せずにMCSAを取得することを推奨します。
試験情報
受験料 |
22,791円(税込み) |
試験時間 |
120 分 (事前説明込みでは150分) |
出題数 |
50 問 (前後する可能性あり)。内訳はケーススタディ2×4問、シナリオ8問、単独問題34問
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出題方式 |
単一選択問題・複数選択問題(選択肢は大半が4~6)、並び替え問題 ※選択問題には画像中をクリックする問題があります |
合格ライン |
70% (1000点満点中 700点取得) |
ケーススタディはある組織の事例を題材にした問題です。まず事例の概要が説明され、次にその事例に関する設問4つに解答します。ケーススタディは設問を先に進めると、例え未回答であっても前の設問に戻ることはできません。4つの設問は必ず順番に解く必要があります。更に、1つのケーススタディが完了すると、以前のケーススタディに戻ることもできません。
ケーススタディは2つの事例が出題され、各ケーススタディごとに4つの設問があります。1つのケーススタディ毎に何種類かの設問が存在するので、同じケーススタディが出題されても毎回同じ設問が出題されるとは限りません。
ケーススタディの概要の文章は長めで読み込むのに10~20分程度かかります。
シナリオ問題とは同一の説明文に対して、似た異なる問題文が出題される一連の問題です。1つのシナリオには2~3問の問題があります。いわば短めのケーススタディと言えます。
シナリオの問題文は特徴的で、次のように構成されます。同一シナリオでは「ソリューション」部分のみが異なります。シナリオ問題はケーススタディと異なり、試験終了までいつでも戻って回答を修正できます。
~~~する必要があります。
ソリューション:~~~する。
このソリューションで目標を達成することはできますか。
解答選択肢
試験範囲
※公式試験情報ページより引用
- サーバー インフラストラクチャの計画と展開
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- 自動サーバー インストール戦略を設計および計画する
- イメージとベアメタル/仮想展開を含む考慮事項を設計する。Windows Assessment and Deployment Kit (ADK) を使用してサーバー実装を設計する。仮想サーバーの展開を設計する
- サービスとしての Microsoft Azure インフラストラクチャ (IaaS) へのサーバーの展開を計画する。 AppController および Windows PowerShell を使用して、パブリック クラウドとプライベート クラウドにサーバーを展開する計画を立てる。マルチキャスト展開を計画する。 Windows Deployment Services (WDS) を計画する
- サーバー展開インフラストラクチャを実装する
- マルチサイト トポロジおよびトランスポート サーバーを設定する。スタンドアロンおよび Active Directory 統合の Windows Deployment Services (WDS) サーバーを含むマルチサーバー トポロジを実装する。サーバーを Microsoft Azure IaaS に展開する。 AppController および Windows PowerShell を使用して、パブリック クラウドとプライベート クラウドにサーバーを展開する
- サーバーの更新と移行を計画および実装する
- ロールの移行を計画する。サーバーのロールを移行する。ドメイン間およびフォレスト間でサーバーを移行する。サーバー統合戦略を設計する。容量とリソースの最適化を計画する
- Virtual Machine Manager サービスを計画および展開する
- Virtual Machine Manager サービス テンプレートを設計する。プロファイル、オペレーティング システム プロファイル、ハードウェアおよび機能プロファイル、アプリケーション プロファイル、および SQL プロファイルを計画および展開する。サービスのスケールアウト、更新、サービス提供を含む、サービスを計画および管理する。 Virtual Machine Manager ライブラリを設定する。信頼されていないドメインおよびワーク グループにサービスを計画および展開する
- ファイル サービスおよびストレージ サービスを計画および実装する
- iSCSI SAN、Fibre Channel SAN、Virtual Fibre Channel、ストレージ スペース、階層型ストレージを含むストレージ プール、およびデータ重複排除を含む、考慮事項を計画する。Internet Storage Name server (iSNS) を設定する。Services for Network File System (NFS) を設定する。 SMB 3.0 ベースのストレージを計画および実装する。 Windows Offloaded Data Transfer (ODX) を計画する
- ネットワーク インフラストラクチャ サービスの設計と実装
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- Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) ソリューションを実装および維持する
- スプリット スコープ、DHCP フェールオーバー、DHCP フェールオーバー クラスタリング、DHCP 相互運用性、DHCPv6 などの可用性の高い DHCP ソリューションを含む考慮事項を設計する。 DHCP フィルタリングを実装する。 DHCP 管理パックを実装および設定する。 DHCP データベースを維持する
- 名前解決ソリューション戦略を設計する
- Active Directory 統合ゾーン、DNSSEC、DNS Socket pool、キャッシュロック、名前空間の分離、DNS の相互運用性、アプリケーション パーティションへの移行、IPv6、Single-Label DNS Name Resolution、ゾーン階層、およびゾーン委任などの考慮事項を設計する
- IP アドレス管理ソリューションを設計および管理する
- IPAM、Group Policy ベース、マニュアル プロビジョニング、分散型、集中型、ハイブリッド型、データベース ストレージなどの IP アドレス管理テクノロジを含む考慮事項を設計する。ロールベースのアクセス制御を設定する。 IPAM 監査を設定する。 IP を移行する。複数の DHCP および DNS サーバーを管理および監視する。 IPAM のデータ収集を設定する。 IPAM を Virtual Machine Manager (VMM) と統合する
- ネットワーク アクセス サービスの設計と実装
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- VPN ソリューションを設計する
- 証明書の展開、ファイアウォールの設定、クライアント/サイト間、帯域幅、プロトコルへの影響、Microsoft Azure IaaS への接続、および Connection Manager Administration Kit (CMAK) を使用した VPN の展開構成を含む考慮事項を設計する
- DirectAccess ソリューションを設計する
- 展開トポロジ、Forefront UAG からの移行、One Time Password (OTP)、およびエンタープライズ Certificate Authority (CA) によって発行された証明書の使用を含む考慮事項を設計する
- Web アプリケーション プロキシ ソリューションを設計する
- アプリケーションの計画、認証と承認、Workplace Join、デバイス、多要素認証、多要素アクセス制御、シングル サインオン (SSO)、証明書、内部および外部クライアントのアクセス計画を含む考慮事項を設計する
- 拡張可能なリモート アクセス ソリューションを実装する
- サイト間 VPN を設定する。パケット フィルタを設定する。パケット トレースを実装する。マルチサイト Remote Access を実装する。Network Load Balancing (NLB) でクラスタ化された Remote Access を構成する。高度な DirectAccess ソリューション、複数の RADIUS サーバー グループおよびインフラストラクチャの構成、クラスタリング用の Web アプリケーション プロキシの構成を実装する
- ネットワーク保護ソリューションの設計および実装する
- DHCP、IPSec、VPN、および 802.1x の Network Access Protection (NAP) 強制方法、容量、サーバーの配置、ファイアウォール、Network Policy Server (NPS)、および修復ネットワークを含む考慮事項を設計する、IPsec および 802.1x の NAP 強制を構成する、コンプライアンスを監視する
- Active Directory インフラストラクチャ (論理的) の設計と実装
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- フォレストおよびドメイン インフラストラクチャを設計する
- マルチフォレスト アーキテクチャ、信頼、機能レベル、ドメインのアップグレード、ドメインの移行、フォレストの再構成、Microsoft Azure Active Directory、および DirSync を含む考慮事項を設計する
- フォレストおよびドメイン インフラストラクチャを実装する
- ドメイン名の変更を設定する。 Kerberos レルム信頼を設定する。ドメイン アップグレードを実装する。ドメイン移行を実装する。フォレスト再編を実施する。プロダクション フォレストとの同期を含むテスト フォレストを展開および管理する
- グループ ポリシー戦略を設計する
- 継承のブロック、適用ポリシー、ループバック処理、セキュリティ、および WMI フィルタリング、サイトリンク Group Policy Objects (GPO)、低速リンク処理、グループ戦略、組織単位 (OU) 階層、および Advanced Group Policy Management (AGPM)、およびグループポリシーのキャッシュを含考慮事項を設計する
- Active Directory アクセス許可モデルを設計する
- Active Directory オブジェクト セキュリティおよび Active Directory クォータを含む考慮事項を設計する。コントロールの委任ウィザードで委任するタスクをカスタマイズする。クライアント デバイスに管理ツールを展開する。管理ユーザーに権限を委任する (AdminSDHolder) 。 Kerberos 委任を計画する
- Active Directoryインフラストラクチャ(物理)を設計および実装する
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- Active Directory サイト トポロジを設計する
- ドメイン コントローラの近接、レプリケーションの最適化、およびサイト リンクを含む考慮事項を設計する。 Active Directory の複製の競合を監視および解決する。
- ドメイン コントローラ戦略を設計する
- グローバル カタログ、操作マスタのロール、Read-Only Domain Controllers (RODCs)、部分属性セット、ドメイン コントローラの複製、およびドメイン コントローラの配置を含む考慮事項を設計する
- 支社のインフラストラクチャを設計および実装する
- RODC、Group Membership Caching (UGMC)、グローバル カタログ、DNS、DHCP、および BranchCache を含む考慮事項を設計する。機密属性を実装する。管理を委任する。フィルタリングされた属性セットを変更する。パスワード複製ポリシーを設定する。ハッシュ パブリケーションを設定する
受験のポイント
問題のテーマに偏りがある
一部の分野の問題は出る確率が高いですが、ほとんど出ない分野の問題もあります。その為、よく出る箇所を重点的に勉強するのが効果的です。
学易なら問題をテーマごとに分類し、任意のテーマに絞った学習が可能です。テーマごとの問題数の表示からどのテーマが頻出テーマか一目でわかります。
細かい知識が問われる
入力問題こそないものの、コマンド・オプションの選択や操作手順の並び替え等、細かな知識が問われます。しかも実際にはほぼ使用しないような知識も問われるので、業務経験者でも全ての出題範囲を完全に押さえることは不可能です。
学易なら出題分析を行い、実際の試験で問われる重要部分を中心に問題を提供していますので、少ない学習時間で多くの問題に対応できるようになります。
熟読する問題は少数出ます
前提となる背景が述べられている問題が出題されます。文章の中でどの点が重要な点なのかを把握しなければなりません。特にケーススタディはその傾向が顕著です。
熟読する問題は少数ではありますが、内容の把握に時間がかかります。
学易なら問題の解説とともにどの点が問題のポイントとなるのかを示しているので、そのポイントを理解することで、瞬時に回答を行うことができるようになります。
原則1問1点です
稀に1問中に複数の小問が含まれている1問2点以上の問題がありますが、基本は1問1点です。
従って、全部で約50点ですので、単純に35問解ければ後は捨てても良いといえます。
ただ、本試験は難問、奇問が出題されるので、事前学習で7割しか取れていないと不合格になる確率は多分にあります。
※スコアレポートのスコアは点数を1000点満点に直した場合の点数として表記されます
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